決算前展望|7月に47%急落後、決算の大一番!SanDisk (SNDK.US)はAI需要で「誤殺」を証明できるのか?
ストレージチップ大手のSanDisk(SNDK.US)は、米国東部時間8月5日(水)の取引終了後に2026会計年度第4四半期および通期の業績を発表します。
智通財経APPによると、ストレージチップ大手SanDisk(SNDK.US)は米東部時間8月5日(水)の引け後に2026年度第4四半期および通期業績を発表予定です。市場は、AIインフラ需要の強さに支えられたNANDフラッシュメモリの販売、利益率および収益成長が継続するかに注目しています。
今回の決算発表はSanDisk株価が急激に変動する中で行われます。データセンターストレージ需要の上昇およびNAND供給制約の恩恵を受けているものの、7月には投資家が今年最も好調だったメモリチップ株の一部を集中して売却したため、SanDisk株は大幅安に見舞われました。
業績見通しは再び高成長を指し示す 前四半期の実績が高基準を設定
SanDiskは第4四半期の売上高が77.5億~82.5億ドルになると予測しています。中央値の80億ドルで計算すると前期比約34%増、2025年度同期の19億ドルと比較して320%超の増加となります。
同社の予想では、第4四半期の非GAAP希薄化後一株当たり利益は30~33ドル、前年同期の調整後は0.29ドルに過ぎませんでした。同時に非GAAP粗利率は79%~81%が見込まれています。
一部の市場予想は公式ガイダンスを上回ります。第三者収益データプラットフォームによれば、現在アナリスト予想の平均売上高は約84.2億ドル、調整後一株利益は34.67ドル程度です。これはSanDiskの最終業績が単純に目標達成に留まらず、上限すら上回ると投資家が期待していることを意味します。
ただし、こうした高い市場期待は、企業が堅調な「成績表」を出しても新年度の見通しが保守的であれば、株価が下落圧力にさらされる可能性も示唆しています。
SanDiskの第3四半期の業績は非常に好調でした:売上高は59.5億ドルで前期比97%増、前年同期比251%増。調整後一株利益は23.41ドルまで上昇。GAAP純利益は36.2億ドルに達しました。
粗利率は当期78.4%に拡大、前四半期は50.9%、前年同期はわずか22.5%でした。粗利率の大幅改善は主にNAND価格の上昇、そして同社が高付加価値市場・顧客への製品シフトを進めたことによります。
事業別に見ると、第3四半期のデータセンター収入は14.7億ドルと前期比233%増、前年同期比645%増。エッジ事業収入は前年同期比295%増の36.6億ドル。コンシューマー事業は44%増の8.2億ドルですが、前期比10%減少しました。
キャッシュフロー面では、当期の営業キャッシュフローが30.4億ドル、期末現金保有は37.4億ドル。さらに同社は期末に長期債務を全額返済済みです。
NAND価格と長期契約が主要変動要因 7月の急落を経て市場期待は高水準
AIワークロードによる高速・大容量ストレージ需要の大きさが、企業向けSSDや高級NAND製品の販売を強力に後押ししています。SanDiskはこれを十分に享受し、業界の供給制約が一層価格決定力と利益率の向上に寄与しています。
投資家は、第4四半期のデータセンター収入が高成長を維持できるか、平均販売価格の上昇が高い粗利率を引き続き支えるかに注目しています。加えて、経営陣のクラウドサービス事業者の調達動向や企業向けSSD出荷台数、新世代BiCS技術の進捗に関するコメントは、現行の成長勢いが継続可能か判断するための参考となります。
長期顧客契約ももう一つの注目ポイントです。第3四半期末までにSanDiskは新しいビジネスモデル下で3件の長期契約を締結、第4四半期にはさらに2件追加しました。こうした複数年契約は、収益の予見性を高める一方でストレージ業界特有のサイクル変動を軽減する目的があります。そのため、2027年度の契約カバレッジ、製造能力やKioxiaとの協業関係に対する経営陣コメントは、四半期業績数値に匹敵するほど重要と言えるでしょう。
SanDiskの株価は7月31日終値で1214.83ドル、当日約5.2%下落。7月全体では約47%の下落と、2025年2月に独立会社として株式公開市場に再上場して以来、最悪の単月下落となりました。その前には異常な上昇サイクルがありました。
7月の集中売却は、高いバリュエーションとAIテーマ取引への過熱感に投資家が慎重になりつつあることを示しています。ただ、株価調整は決算前のバリュエーション負担をある程度緩和しました。
今回の業績で売上高が市場予想を上回り、粗利率が81%を突破、2027年度見通しも楽観的であれば、SanDisk株価はリバウンドの可能性があります。逆に、NAND価格が弱含み、データセンター案件の受注減速、あるいは経営陣発言が保守的だった場合は、業績が前年比で大幅増でも下落基調を引きずる恐れがあります。
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