英ポンドは、全般的に弱含む円に対し、1か月ぶりの安値から急速に反発
GBP/JPYは、210.00という心理的な水準付近から日中でしっかりと回復しつつあるものの、依然として週間で大きな下落となる見通しです。スポット価格は金曜日の欧州市場序盤で211.80付近まで上昇し、直近1カ月ぶり安値をつけた2日間の下げトレンドをここでいったん切った形となっています。
投資家がよりタカ派的な日本銀行の政策を織り込むなか、日本の財政状況悪化への懸念が根強く、日本円(JPY)には売りが出ています。実際、日本の一般会計当初予算要求は約143兆円(およそ8,940億ドル)と見積もられており、4年連続で過去最高を更新する見通しです。これは、高市早苗首相が積極的な投資戦略を推進する一方で、財政規律とのバランスを保てるかどうかに疑念が生じていることが背景にあります。こうした状況がJPYを抑制し、GBP/JPYクロスでのショートカバーにつながっています。
さらに、日本では日本銀行による政策正常化が期待されているものの、他の主要経済圏と比べて借入コストは依然として大幅に低く、このことがいわゆるJPYキャリートレードを活発に保っています。一方、英国ポンド(GBP)には一定の買いが継続し、このこともGBP/JPYクロスを支える要因となっています。ただし、イングランド銀行(BoE)が9月会合で利上げに踏み切るとの期待が後退しているため、GBPの上値が限定される可能性があり、クロスが本格的に底入れしたと判断するには、より力強い買いの継続を確認するのが賢明でしょう。
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