TelegramがGramウォレットを展開開始、10億人規模の仮想通貨利用推進へ
TelegramがGramウォレットを展開!10億人規模のアプリへ
人気メッセージングアプリのTelegram(テレグラム)は、アプリ内で直感的にデジタル資産を管理できる「Gram Wallet(グラム・ウォレット)」の限定提供を開始した。
TelegramのGramウォレットが完成し、一部のユーザーが利用できるようになりました。
今後数週間かけて、10億人を超えるユーザーに向けて段階的に展開していく予定です。
このウォレットを支えるスマートコントラクトを承認したバリデータのおかげで…
今後数週間をかけて、世界中の10億人を超えるアクティブユーザーへ段階的にアクセス権を拡大する計画だ。ユーザーはアプリの画面を離れることなく、自己管理型=セルフカストディの安全な環境で暗号資産の保管や送金、さらにはデジタル収集品(Telegram Collectibles)の購入が可能になる。発表直後から市場の関心は高く、関連トークンGRAMの取引高が急増するなど大きな反響を呼んでいる。
なお、既存の多様な暗号資産や金融商品に対応するWallet in Telegram(ウォレット・イン・テレグラム)機能は「Walt(ウォルト)」へ名称変更され、今回登場したネイティブなGramウォレットとの明確な差別化が図られている。
次世代の技術基盤:手数料無料とシームレスな体験
今回導入されたウォレットは、メッセージ機能と直接統合された非保管型アーキテクチャーを採用している。
ユーザー自身が秘密鍵を保持することでセキュリティを高めつつ、二段階認証による保護機能も備えている。検証者=バリデータによる事前承認を受けたスマートコントラクト設計により、将来的な仕様変更やアップグレードの際にも、ユーザーが資金を移動させるなどの複雑な移行作業は一切発生しない。
最大の強みは利便性の高さで、予備テストではチャット内での決済・送金処理が3秒未満で完了することが確認されており、プラットフォーム内部でのネットワーク手数料も発生しない。これにより、従来のWeb3サービスにおける課題であった参入障壁を劇的に引き下げている。
法的な課題と「MTONGA」戦略への展望
今回の展開は、2020年にSEC(米国証券取引委員会)との法的紛争により一度断念を余儀なくされた「Telegram Open Network」の歴史的な再構築と位置づけられる。
パベル・ドゥロフ(Pavel Durov)CEO(最高経営責任者)が掲げるMake TON Great Again(MTONGA)(※1)構想との親和性も注目されるなか、独立した開発者コミュニティ「The Open Network」との連携を通じてエコシステム全体の拡大が進められている。
単なるチャットアプリではなく、あらゆるサービスを集約した「スーパーアプリ」へと進化させるもので、ドゥロフ氏が2026年4月に発表した、レイヤー1ブロックチェーン「The Open Network(TON)」を大幅にアップグレードし、テレグラムとの連携を強固にするための全7段階からなるロードマップの事
一方で、プラットフォームの急成長に伴い各国規制当局からの監視も強まっている。オーストラリアにおけるコンテンツ管理を巡る法的リスクなど、コンプライアンスや課題への対応を進めながら、世界規模のWeb3インフラとしての定着を目指すことになる。
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