米国長期国債利回り、月間で上昇の見込み
Reuters2026/07/31 11:217月31日(Reuters) - 米国の長期国債利回りは月間で上昇傾向を示しており、30年利回りは19年ぶりの高水準に近づいています。投資家は米国とイランの紛争やFRBの政策見通しに不透明感を抱えながら対応しています。
30年米国債利回り US30YT=RRは直近5.204%で、木曜日の高値5.2444%に近い水準です。29ベーシスポイント上昇しており、2024年12月以来最大の月間増加となる見通しです。
ベンチマークである10年利回り US10YT=RRは今月25ベーシスポイント上昇し、3月以来最も急な増加となっています。
イラン戦争の激化により、今月の原油価格が急騰し、インフレ懸念を高めています。
投資家は、Federal Reserve議長 Kevin Warshが政策見通しについて明確なガイダンスを提供しなかったことにも動揺し、インフレ圧力が強まった場合に中央銀行がどれほど積極的に行動するか、先行き不透明感を助長しています。
これらの懸念を反映し、2年債と10年債のスプレッド US2US10=TWEBは6月末の28.9ベーシスポイントから42.5ベーシスポイントへ拡大しました。これは、長期金利が短期金利よりも速く上昇する典型的なベア・スティープニングで、投資家が将来のインフレリスクに対する補償をより強く要求していることを示しています。
米2年債利回り US2YT=RRは2ベーシスポイント上昇し4.2581%、今月12ベーシスポイントの上昇となる見込みです。
政策会合からの明確な情報が限られる中、投資家は米国経済の健全性を探るヒントとして国内経済指標に注目しています。
連邦準備制度のインフレ指標として好まれる個人消費支出 (PCE)は、6月に年率3.7%上昇し、5月の4.1%からやや減速しましたが、イラン問題による原油価格高騰の影響を考慮すると、この緩和は一時的となる可能性が高いと木曜日のデータは示しています。
「インフレデータの軟化とWarsh議長の発言は、Fedのインフレ対策ツールの有効性や2%PCEインフレ達成へのコミットメントを軽視するものであり、リスクは今後さらにスティープニングへ傾く」とJ.P. Morganのアナリストはメモで述べています。
10年TIPSブレークイーブンレートは、TIPS利回り US10YTIP=RRと名目米国債利回り US10YT=RRの差で算出され、市場のインフレ期待を示しますが、直近では2.409%となっており、今後10年間の年平均インフレ率が約2.4%と市場が見ていることを示しています。
(報告:Siddarth S, Medha Singh(バンガロール);編集:Anil D'Silva)
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