EURUSDは1月以来の水準まで後退、ECB利上げ期待が高まる中、米ドルが急上昇
市場のファンダメンタルズ概要
米ドル(USD):
米ドルは昨日、幅広い上昇を見せました。週末に発生した米国とイランの緊張の高まりを受けて、安全資産への需要が増加したことが主な要因です。しかし、ドルの強さの大きな背景には、利下げのタイミングに対する市場の再評価があり、これは以前予想されていたほど早くはないという見方へと変化しています。
原油価格の上昇はインフレ率のさらなる上昇を促す可能性があり、最新のISM製造業PMIレポートは、経済の見通しに対する市場の過度な楽観論を否定しました。2か月連続でデータが予想を上回り、これまでの力強い数値が一時的なものではないことを証明しています。
さらに、価格指数は2022年以来の最高値に達し、継続的なインフレ圧力を示しています。その結果、トレーダーは利下げへの期待を縮小し、年末までの利下げ幅の予想は45ベーシスポイントとなり、先週金曜日の58ベーシスポイントから減少しました。
ユーロ(EUR):
ユーロのマクロ経済的背景は変わらないものの、米国とイランの対立がエネルギー価格の急騰を引き起こし、インフレ予測の上昇へとつながっています。本日のユーロ圏CPI発表は予想を上回り、高騰するエネルギーコストと併せて利上げの可能性についての憶測が強まっています。
市場は現在、6月までの利上げ確率を21%、年末までで50%と評価しています。しかし、欧州中央銀行(ECB)の担当者は、過度な反応は警戒すべきであり、中東情勢の変化は過去同様に一時的なものである可能性があると指摘しています。
EURUSD日足チャート分析

EURUSDの日足チャートでは、ペアが重要なサポートレベルである1.1575付近に接近しています。この領域は、限定的な下値リスクで反発を狙う買い手にとって魅力的なポイントとなります。一方、売り手はこのレベルを下回る展開となれば、さらに1.14付近への下落を目指すでしょう。
EURUSD4時間足チャートの見通し

4時間足では、メインの注目ポイントは1.1575のスイングレベルです。その他の詳細については、より短いタイムフレームでの分析が必要となりますが、現時点ではこのレベルが最も注目すべきエリアです。
EURUSD1時間足チャート概要

1時間足チャートでは、下降トレンドラインが現在の弱気方向の動きを強化しています。価格が戻る場合、売り手はこのトレンドラインを意識し、リスクをコントロールしながら新たな安値を狙うでしょう。一方で買い手は、トレンドラインを上抜けすれば1.1740のレジスタンスに向けて上昇を追求すると考えられます。チャートの赤線は本日の平均日々レンジを示しています。
今後の主要イベント
- 明日:米国ADP雇用統計とISMサービス業PMIに注目。
- 木曜日:米国新規失業保険申請件数の発表。
- 金曜日:週末には米国雇用統計(NFP)が発表されます。
しかし、今週は米国とイランの地政学的緊張が続いているため、これらの経済指標の影響は限定的となる見込みです。
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